プログラミングを学び始めている人が増えてるけど、プログラミングを学ぶメリットって?
このような疑問を持つ方に向けて、この記事ではプログラミングを学ぶ「5つ」のメリットご紹介していきます。
- プログラミングを勉強してみようか悩んでいる方
- プログラミングを学ぶとどんなメリットがあるのかを知りたい方
最近はchatGPTの登場や学校でのプログラミング必修化など、IT業界に関わる大きな変化があり、それに伴いプログラミングに興味を持たれた方も多いのではないかと思います。
しかし、実際に興味は持ったものの、
「プログラミングって難しいんじゃないの…?」
「勉強することたくさんあるんでしょ…?」
「時間もかかるし、気にはなるけど自分は良いかな。でもやっぱり気になるな……」
こうした気持ちを感じている方も多いのではないかと思います。
今回はそんな方に向けて、これまで独学でプログラミングを学び、習得することができた僕が考えるプログラミングを学ぶメリット5つを紹介していきます。
実際にプログラミング言語の1つであるPHPを習得するまでに取り組んだ学習過程についてはこちらの記事で紹介しています。
Web制作の副業にご興味のある方には以下の記事もおすすめです。
プログラミングを学ばずに終わるのは勿体ない
冒頭でお伝えしたように、今回は、「プログラミングを勉強してみようかな……」と悩んでいる方に向けてこの記事を執筆致しました。
なぜこのようなプログラミングを学ぶメリットを伝える記事をわざわざ執筆したかと言うと、
プログラミングを学ぶか悩んで、結局学ばずに終わってしまうことがとても勿体ない
と考えているからです。
実際、プログラミングは習得するまでのハードルが非常に高く、膨大な勉強時間を要する分野の1つだと思います。
中途半端に勉強をしてもよくわからないまま終わってしまい、結局なにも身に付かずに時間を使ってしまったという方も多くいらっしゃると思います。
現に、プログラミングを挫折した人の割合は9割近いとも言われています。
それほど習得難易度も高く、挫折しやすいプログラミングではあるものの、いままさに勉強をしてみようか悩んでいるのであれば、ぜひ一度、プログラミングに触れてみていただきたいと考えています。
僕は、プログラミングを学んで人生が好転しました。
何年も前は得意と言えることが何もなく、物覚えも人一倍悪いと思い込んで自信が無かった僕でしたが、いまこうして自分の力でブログを開設して自分が持っている情報や知識、考えていることを堂々と発信できているのは、すべてプログラミングを学び始めたことがキッカケです。
詳しくはこの記事でお伝えしきれない&趣旨がまったく異なるため僕自身の話は割愛させて頂きますが、僕はプログラミングを学ぶメリットは非常に大きいと感じています。
勉強を始めるかどうかは別として、まずはプログラミングを学ぶメリットを知っていただき、プログラミング学習を開始するかどうかの判断材料として活用していただければという風に考えています!
プログラミングを学ぶメリット【5つ】
前提として、他のブログでよく見かける「転職や就職に有利」というような仕事が大きく絡むお話は省かせて頂きます。
その上で僕が個人的に考えるプログラミングを学ぶ5つのメリットをお伝えしていきます。
- 論理的思考力が高まる(ロジカルシンキング)
- 情報整理力が高まる
- PCに強くなる① パソコン操作の習熟度が自然と上がり、作業が効率化される
- PCに強くなる② PCツール習得スピードの向上・少し踏み込んだ操作のハードル低減
- 業務改善の選択肢の幅が広がる
メリット① 論理的思考力が高まる
論理的思考力=ロジカルシンキングとは
論理的思考力=ロジカルシンキングとは、
物事の筋道を立てて、一貫した説明や話ができる力のこと
です。
小学生にもわかるように言うと、頭が良くなるということです。
僕はプログラミングを学ぶことで、この論理的思考力がめちゃくちゃ磨かれ、ありとあらゆる場面で過去の自分が嘘のように成長しているのを感じました。
……ありとあらゆる、は言い過ぎかもしれませんが、論理的思考力が磨かれたことで、本を読むとき、人の話を聞くとき、説明をするとき、小難しい情報を読み解くとき、問題の解決案を考えるなど、思考力を要求される様々な場面で、過去の自分との明らかな違いを感じています。
実際に学び始めるとわかりますが、プログラミングを自分で行うようになると、この論理的思考力がフルに要求されます。
論理的思考力(ロジカルシンキング)とは、物事の筋道を立てて、一貫した説明や話ができる力のこと。
プログラミングを学ぶと論理的思考力が鍛えられる。
プログラムは「データを加工するマシーン」
少し脇道にそれますが、とても大切なポイントなので、プログラミングを学ぶとどうして論理的思考力が要求されて結果的にその能力鍛えられるのかについてご説明させて頂きます。
プログラム――もう少し大枠で見ると、アプリ・ソフトウェアは、言ってしまえばデータの加工マシーンです。
例えば、電卓は計算式を入力し、その計算結果を出力する装置です。これもある種のソフトウェアです。
ユーザが入力したデータを加工して、出力します。
この、
入力 → 加工 → 出力
という流れがプログラミングにおけるもっとも基本的な流れであり、すべてのソフトウェアはこの流れの連続によって構成されています。
そして構成されているソフトウェア全体としてみても、やはり流れは、「入力 → 加工 → 出力」となっています。
これは身近などんなソフトウェアでイメージをしても言えることですので、良ければ何か例となるものを探してみてください。
プログラムは、「入力 → 加工 → 出力」の流れの連続で構成されたデータの加工マシン
入力=「ユーザ操作」・出力=「結果」
入力とは、言い換えると「ユーザの操作内容」です。スマホで文字を打ったり、画面をスクロールするために指をスライドする行為も、ソフトウェアにとってはすべて「入力」です。
この「入力」から得られた情報を「加工」して、要求されている「出力=結果」を生み出すのがソフトウェア、つまりプログラムです。
正確にはネットワークやデータベースなど様々な要素との組み合わせによって「出力=結果」を得ています
ここで、先ほどの論理的思考力の話に戻ります。
論理的思考力とは、「物事の筋道を立てて、一貫した説明や話ができる力のこと」とお伝えをしました。
これをもう少しかみ砕いて言うと、
ある結果に向かって物事を順序だてて組み立てる力のこと
さらに言うと、
ある結果を導き出すためには「何」を「どのような順序」で組み立てれば良いのかを考える力
です。
そして、プログラミングをするとは、
「どんな入力」を「どのように加工」して「どんな形で出力」するのかを順々に考え、仕組みを築き上げていくということ
つまり、ここで論理的思考力がふんだんに活かされるということです。
プログラミングを学ぶと論理的思考力(ロジカルシンキング)が鍛えられる
プログラミングでは論理的思考力なくしては何も果たすことができません。
論理的思考が働かないと、プログラミングにおけるアルゴリズムを構築することができない為です。
これが、プログラミングをしていると勝手に論理的思考力(ロジカルシンキング)が鍛えられていくという部分に繋がってきます。
そして論理的思考力が鍛えられることで、文字通り、世界が――具体的に言うと周りの様々な情報に触れたときの「見え方」が変化します。
端的に言えば賢くなれます。
これが、プログラミングを学ぶメリット、個人的ランキング第1位です。
これだけでも、プログラミングを学ぶ理由として十分すぎると思っています。
しかし、他にもさらに大きく4つのメリットがありますので、プログラミングを学ぶことのメリットは非常に大きいなとつくづく感じます。
プログラミングを学ぶことで論理的思考力(ロジカルシンキング)が鍛えられて、頭の使い方が上手になっていくのです!
メリット② 情報整理力が高まる
続いてのメリットは、情報整理力が高まるです。
これは論理的思考力が鍛えられることで得られる副次的なメリットとも言えるかもしれません。
……が、それだけでなく、IT技術(プログラミング)のようにとてつもなく広大な分野の学習をするからこそ鍛えられるという側面もある、と僕は感じています。
どういうことかと言うと、プログラミングで本格的に何かを作ろうとしたとき、
勉強をしなければならないカテゴリと内容が非常に多く、それらを自分なりにかみ砕いていく過程で、この情報整理力が自然と鍛えられていく
ということです。
プログラムだけではアプリ・システムは作れない
プログラミングを勉強していくと、いつか必ず、1つのアプリ・ソフトウェアを構成する要素がプログラムだけではないことに気が付きます。
そのアプリ・ソフトウェアがどういった場面(仕事なのかゲームなのかなど)で使用するものなのかによって構成要素は多少異なってきます。
プログラムだけで成り立つソフトウェアというのは、一般ユーザ向けでは恐らく存在しないのではないでしょうか(僕が知らないだけかもしれませんが……)
先ほどお伝えしたように、ソフトウェアとは「データを加工するマシーン」です。
見方を変えると、ソフトウェアにおける主要素はデータということです。
このデータ、扱われ方は様々ですが、基本的にアプリやソフトウェアと呼ばれるものにおいては、必ずデータが保存されていると思います。
データを保存することで、一度アプリを閉じて再び開いても、前回と同じ情報をユーザが確認できるということです。
もしもデータを保存する仕組みを使わなかったら、このブログ記事も皆さんから見える形で公開することができません。
データを保存することでユーザに正しい情報を毎回提示することができる
このデータを保存することを実現するためには、データベースが必要不可欠です。
(正確に言うとやろうと思えば他にもいくつか方法はありますが、大規模システムでは間違いなくデータベースの使用が大前提となります)
そして、データベースを使用するためには、プログラミングでいわゆるデータベース連携に必要なコードを記述する必要があります。
フレームワークのようなものを使用しないのであれば、データベースにデータを登録したり、データベース上のデータを扱ったりする際に使用するSQL文も自分で記述する必要があります。
さらに、作成するのがWebアプリ(chromeのようなブラウザ上で動くアプリ)であれば、セキュリティ対策も絶対不可欠です。
ある本には、「セキュリティ対策がされていないアプリは、どれだけそれがすごい機能を持っていたとしても作らない方がマシ」、とすら書かれていました。
脅し文句ではありませんが、他にも覚えるべきことはたくさんあります。
プログラミングを学び実際に実用的なシステムを構築する際には、それらの知識の中から適切なものを選択肢、使用していくことになります。
つまり、
ある程度は体系的に理解が出来ていないと、ちゃんとしたソフトウェアは開発できない
ということです。
そのような学習に根気強く取り組む中で情報整理力が高まるのは必然とも言えるかもしれません。
- プログラミングで何かを作るためには様々な知識が必要
- 勉強をする中で複雑な情報に多く触れるため情報整理力が高まる
まずは小さなところから始めて、気が付けばすごいことが出来るようになっている、というのがプログラミングの世界です。
プログラミングを習得するために学ぶことはたくさんありますが、ただスキルが身に付くだけではなく、自分自身の能力が高まります。
まずはスモールステップでプログラミングの学習を始めてみるのはいかがでしょうか。
メリット③ PCに強くなる(1)パソコン操作の習熟度が自然と上がり、作業が効率化される
続いて3つ目は、純粋にパソコンに強くなるです。
プログラミングを行っている間は、当然ですがパソコンに触れていることになります。
特にプログラミングの勉強を行うということは、書籍や学習サービスなどを利用しつつ、自分の手を動かすという時間がもっとも長くなるはずです。
その「手を動かす」という過程では、コーディング(プログラムを書くこと)の他にもファイル・ディレクトリ作成やデータ移動、複数のタブ・ウィンドウの行き来をたくさん行うことになります。
さらに、プログラミングや作業全般の効率を上げるため、次第にショートカットキーも活用するようになるかと思います。
そうでなければ効率が非常に悪くなり、プログラミングの勉強のための時間を有効活用しきれないためです。
そうした過程を長期間経ることで、パソコンにめちゃくちゃ強くなります。
具体的にはタイピングやファイル管理などのパソコン操作が早くなります。
このメリットの何が良いかと言うと、あらゆるパソコン作業の効率が底上げされ、結果として自分自身の時間が増えることです。
そして、時間が増えると人の心には余裕が生まれます。
仕事の作業が早く終わりその分、小休憩を取れたり、趣味でパソコン作業が必要な方は他の好きなことに時間を充てやすくなります。
パソコン操作する時間が増え、パソコンの操作力が高まることで作業の効率化につながれば、それだけ自分の時間を増やせるのです!
メリット④ PCに強くなる(2) PCツール習得スピードの向上・少し踏み込んだ操作のハードル低減
続いて、「PCに強くなる」の第2弾です。
前項で併せてお伝えするか悩んだのですが、同じ「パソコンに強くなる」でも、切り口が違うと思い項目を分けています。
プログラミングで何かを作る際には、必ずと言っていいほど複数のツール・管理画面などを使用するようになります。
例えば
- エディタならVScode
- データベースならMysqladmin
- サーバーをいじるならCLI(コマンドラインインタフェース)
などです。
これらはすべて全く異なる操作性・インタフェース(見た目)を持っていながらも、プログラミングで何かを作成する際にはいずれも欠かせないツールばかりです。
こうしたツールをいくつも触っていくことで、言うなればその他の様々なツールへの耐性が高まります。
さらに、論理的思考力が鍛えられることでExcelのような計算ソフト、illustratorなどのデザインソフトといったツールを使用する際も自然と段階を踏んで結果に到達する思考が働きます。
そして、IT分野で使用するツールというのは基本的に操作難易度が高めなものが多く、どこを操作するといいのかというあたりを付ける力も磨かれます。
結果、新しいPCツールを習得できるまでのペースが格段に向上するのです。
- いくつものツールを触ることになるため、その他の様々なツールへの耐性が高まる
- 論理的思考力が鍛えられることで多少頭を使うツールであっても理解して使用できるようになるまでの期間が短縮される
- 難易度の高いツールに多く触れることになるため、新しいツールや設定画面などを見た際も目的の場所へ行くにはどこを操作・クリックしていけばいいのかというあたりを付けやすくなる
プログラミングを学ぶとPCスキルがどんどん向上していきます!
プログラミング学習の過程で得られるものはプログラミングスキルの枠にとどまらないのです!
メリット⑤ 業務改善の選択肢の幅が広がる
最後にご紹介するのが、プログラミングを学ぶことで業務改善の選択肢の幅が広がるというメリットです。
ここまで仕事のことはあまり絡めずにお伝えをしてきましたが、このメリットは実際のところ仕事以外の場面でも有効に働くため、この記事でご紹介をさせて頂きます。
プログラミングを学ぶことで仕事をする際の選択肢の幅が広がる
具体的には、仕事で何か改善したいものが出てきたときの改善策の選択肢の幅が広がります。
例えば、
- 入力作業の効率化を図りたい
- 人為的な入力ミスが多発しているためそれを防止したい
というときなどに、プログラミングが使用できることで現実的に有効な改善を施すことが可能です。
プログラミングを学んでいたことで業務改善につながった
僕も実際に、以前いた職場でExcelのVBAを使用して販売データの入力処理を半自動化する仕組みを構築した経験があります。
そのときは「入力時間をもっと短縮したい」という目的があったのですが、VBAで実際にプログラムを組み、それを半自動化ツールとして取り入れたことで、入力時間を10分の1以下にまで短縮し、結果的に人為的ミスの防止しにも繋げることができました。
ExcelのVBAで入力作業を半自動化して入力時間を大幅に短縮できた
当時の僕はまだまだプログラミングの勉強経験が浅く、サーバーサイド言語のように本格的なプログラミング言語を使用することはできないレベルでした。
それでも独学でプログラミングを学んでいたことで、上記のようなツールを自作し、実務改善に大きく貢献することができました。
仮に僕がプログラミングの勉強をしていなければ、そもそも「VBAで改善できるかも」という発想にすら至らなかったと思います。
思い至ったとしても、「いや、自分には作れないな……」とあきらめてしまっていたと思います。
このように、プログラミングを学んでいたことで改善策の選択肢の幅が広がったという経験があり、「勉強をしていて良かった」と強く感じました。
実際の職場ではこのようにスムーズに自動化ツールの導入ができないという場合も往々にしてあるとは思います。
しかし、前項までにお伝えしたように、プログラミングを学ぶ中で複雑なツールに触る機会が多くあることで、プログラミング以外にも何らかのwebサービスを導入するという選択肢も自然と増えてきます。
このように、プログラミングを学ぶことによって自分自身の選択肢の幅が広がるというのは非常に大きなメリットだと思います。
5つのメリットまとめ
いかがだったでしょうか。
以上が、僕が考えるプログラミングを学ぶ5つのメリットでした。
- 論理的思考力が高まる(ロジカルシンキング)
- 情報整理力が高まる
- PCに強くなる(1) パソコン操作の習熟度が自然と上がり、作業が効率化される
- PCに強くなる(2) PCツール習得スピードの向上・少し踏み込んだ操作のハードル低減
- 業務改善の選択肢の幅が広がる
プログラミングを学ぶことのメリットはこれだけではありません。
転職やビジネスの展開、趣味の範囲で言えば僕のようにブログを自分で解説してある程度好きなようにカスタマイズしていくということもできるようになります。
僕はプログラミングを学んだことで、PC周りの自由度がすごく高まったと感じています。これから独学でプログラミングを学ぼうとしている方、あるいは学んでみようか迷っている方にとって、少しでも助けとなる内容になっていたなら嬉しいです。
プログラミングは難しいものでもありますが、僕はそれ以上に楽しく、ワクワクして夢中になれるものでもあると思っています。
ご興味のある方は一度プログラミングに触れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました!