現在、独学でプログラミングの学習をしていて
このままプログラミング言語の勉強をしているだけで大丈夫かな……。
本当にプログラミングスキルが身に付くのかな……。
と不安を感じている方に向けて、多読学習についてお話をさせて頂きます。
- プログラミング言語だけの学習をしていて感じる不安の原因
- その不安を解消する方法
- プログラミングの自走力を高める方法
恐らく、プログラミング言語だけの学習に不安を感じている方の中には以下のような状況の方が多いのではないでしょうか。
- プログラミング言語の基礎は勉強しているものの「何か」が足りないと感じている
- 基礎文法は理解できたけど、本当にプログラミングスキルが身に付いているか分からない
プログラミングを独学で学習されているということは、何かしらの目的があるのではないかと思います。
しかし、いつまで経っても思うようにプログラミングが出来ない状況が続くと、その目的を達成できない可能性も出てきます。
この記事では、そのような方々に向けて本当の意味でプログラミングスキルを身に付けるために必要な学習内容をご紹介しています。
なお、現在PHPを勉強されていて具体的な学習方法が分からないという方には、「僕自身がPHPを習得するまでに取り組んだ学習内容」をご紹介しているこちらの記事がおすすめです。
また、効率的にプログラミングを習得するコツについてはこちらの記事をご覧ください。
多読学習をおすすめする理由
読み進めて下さっている方の出鼻をくじくことになってしまいますが、誤解が無いよう予めお伝えしますと、
今回ご紹介する多読学習によってプログラミングそのものができるようになるわけではありません。
では何故、僕が多読学習をおすすめするのかというと、その理由がこちらです。
- 周辺知識をたくさん知ることができる
- すると、プログラミングを行う上で「あたり」が付けやすくなる
- それにより不明点が明確になり、調べものの取っ掛かりになる=自走力が高まる
実は僕自身、独学でプログラミングを学び始めたばかりの頃は言語を習得することにばかり気を取られていました。
しかし、プログラミング、さらに言えばIT技術はその規模がとてつもなく大きいです。しかも技術の発展はいまなお続いています。
このペースで勉強していて、これから先も大丈夫なのだろうか……。
ネット上で難しい技術ブログを発信している方たちは、どうしてそんなにも新しい技術への理解が深く、そして早いのだろうか……。
いつしかこんな疑問と不安感が芽生えて来ました。
表面的ではなく、もっと本質的な理解をしていかなければ、いまだけプログラミングが出来るようになっても意味が無い、とモヤモヤした気持ちでした。
その気持ちを解消し、さらにプログラミングの本質的なスキルを向上させることができた方法が、
様々なIT技術の本を読む=多読学習
でした。
「プログラミング言語だけ」の学習に不安を感じる原因
具体的に多読学習についてお話をする前に
改めて
どうしてプログラミング言語だけの学習に不安を感じるのか
という点について考えてみます。
これは僕自身がPHPの学習をする中で無意識レベルで感じていたことでもあるのですが、その根本的な原因を端的に言い表すと
周辺知識を知らないため
です。
周辺知識……?
と思われたかもしれません。
ここで言う周辺知識とは、プログラミング言語以外で実際にソフトウェアやアプリを動かすために必要な要素を指しています。
例えば、Webアプリで言うとデータベースやサーバー、ネットワークがそうです。
これら周辺知識についてよく理解できていないことが「プログラミング言語だけ」の学習をしていて不安が生じる原因です。
プログラミング言語だけの学習による「不安」を解消するために必要なこと
周辺知識を理解せずにプログラムを組むということは、例えるならば数学の公式を丸暗記してよく分からないまま使っていることと同じです。
つまり、プログラミングの理解はあくまで表面的なものに過ぎず、「とりあえず使えるけど応用はできなそう」という状況になってしまっているのです。
いま不安を感じている方は、恐らくこのことを何となくでも感じているはずです。
そのため、この先の学習で必要となって来るのは、プログラミングの自走力・応用力を高め、「とりあえず使える状態」を脱出することです。
僕自身が、この自走できない状況を解消し、さらにプログラミングスキルの本質的な理解に近づけた方法が多読学習でした。
プログラミングの自走力を高める多読学習
ここまでのお話から、「『プログラミング言語だけ』の学習に不安を感じている状況」から脱するためには、「とりあえず使える」という自走力・応用力がない状況を解消する必要があることが分かりました。
ところで、先ほど簡単にですが、アプリやソフトウェアがプログラミング言語だけで動いているわけではないというお話をしました。
これはつまり、実際にプログラミングを習得して自分が望むアプリ作成ができる段階になるためには、
周辺知識を理解することが必須
というです。
また、周辺知識を理解することでプログラミング上に出てくるデータベースやサーバー、ネットワークに関連する処理も理解しやすくなり、裏側の動きもイメージしやすくなります。
すると「こんなアプリを作ってみたい」となったとき、周辺要素同士の関連性がイメージでき、どこをどうすれば良いのか、あるいはエラーが発生した際にどう対処すれば良いのか、というあたりがつけられるようになってきます。
これがいわゆる応用力に繋がる大切な力で、あたりが付けられることにより、不明点を調べる取っ掛かりが出来るため必然的に自走力も高まります。
そして、周辺知識を理解する具体的な方法として僕がおすすめしているのが多読学習です。
多読学習を実践する際のポイント
前置きが長くなりましたが、ここからは実際に多読学習を実践する際のポイントをお伝えします。
多読学習って要するにただたくさん本を読めばいいんじゃないの?
なんだかまどろっこしい…?
と思われた方もいるかもしれません。
しかし、安心して下さい。
ポイントと言っても、あくまで本を選ぶ目安や、反って非効率になってしまうのを防止するための注意点が合わせて3つあるだけです。
このポイントをしっかり押さえないと、多読学習をしても効率が悪くなってしまうため、是非ご確認頂ければと思います。
- 最初の1冊は入門者~初心者向けの本を選ぶ
- まずはザっと目を通してイメージを掴み、それから読み通す
- 完璧に理解しようとしない
最初の1冊は入門者~初心者向けの本を選ぶ
まず、初めてその分野の本を読むという場合には必ず入門者~初心者向けの本を選ぶようにしましょう。
その中でも特にイラストや図解が多めのものがオススメです。
理由としては
自分のレベル感に適した本でないと読むのに時間がかかるばかりか理解も中々進まないため
です。
本を購入する際には、実際に中身を確認したり、ネット上でレビューに目を通すなど、買おうとしている本がどのレベルの読者を対象としているかを必ず確認するようにしましょう。
自分のレベル感に適した本でないと読むのに時間がかかるばかりか理解も中々進まない
まずはザっと目を通してイメージを掴み、それから読み通す
読み方としては、まずはザっと全体に目を通してなんとなくで良いので全体のイメージを掴むようにします。
それから全体を読み通すという流れがおすすめです。
完璧に理解しようとしない
これはプログラミング学習全般においても言えることですが、一度に完璧に理解をしようとしないことが大切です。
理由は次の通りです。
- 一度に完璧に理解しようとすると逆に時間がかかりすぎて効率が下がる
- 多読学習では類似した本を複数読むため、それらをザっと読んでいく方が効率的に理解できる
- そもそも一度に完璧に理解することは難しい
これらは多読学習だけに言えることではなく、今後プログラミング関係の学習をする際の注意点として念頭に入れて頂くことをおすすめします。
多読学習をするならKindle Unlimitedがおすすめ
ここまで多読学習について色々とお伝えをしてきましたが、ここからは実際に多読学習を実践する際、
「ではその本たちをどうやって入手するか」
に焦点を当ててお話をしたいと思います。
プログラミング関係の本、いわゆる技術書は1冊辺り2000円~3000円以上することが多く、本としては高価です。
さらに本を買えば買うほど物理的に場所を確保するのが難しくなります。
僕も現在進行形で体験中です…。(本棚が足りない…)
そのため、紙ベースで多読をすると経済的にも空間的にも決して負担が軽くありません。
そこでおすすめしたいのがKindle Unlimitedです。
ご存じの方も多いかもしれませんが、Kindle UnlimitedはAmazonが提供するサブスク型の電子書籍読み放題のサービスです。
Kindle Unlimitedでは、プログラミング関連のものが多数あるのはもちろん、電子書籍向けに執筆された技術書も多く取り扱われています。
そのため多読するにはうってつけのサービスです。
簡単にですが、以下にKindle Unlimitedを利用するメリットを記載します。
- 月額980円(税込)で200万冊以上の本が読み本題
- 電子媒体のため何冊読んでも空間(本棚)を圧迫しない
- KindleUnlimitedにも無料お試し期間(通常1ヵ月)がある
- タイミングによっては3か月99円キャンペーンを実施している
- 無料登録後は解約手続きを予め済ませておけば課金されてしまう心配もない
- また、仮に無料期間が終わっても、技術書を1冊読んだ時点で元はほぼほぼ取れる
前述した経済的・空間的負担がかなり緩和されるのが、電子書籍であるKindle Unlimitedをおすすめしている大きな理由です。
さらに、Kindle Unlimitedを初めて利用する方には基本1ヶ月間の無料お試し期間が付いてくるため、気軽に試せるのもおすすめポイントのひとつです。
注意点としては
- 登録後に解約の手続きをしておかないと無料体験終了後から自動課金されてしまう
- Kindle Unlimitedでも読めない本はあり、その場合はKindle版の購入が必要
といったことが挙げられます。
ただし、誤って月額料金が請求されたくない方は、会員登録直後に予め解約の手続きをしておけば安心です!
※解約の手続きをしても無料期間は最後まで利用できます。
また、Kindle版の書籍は時期によってポイント還元率が高かったり、割引キャンペーンが実施されているため紙の本よりもお得になることが多いです。
したがって注意点以上に利用するメリットが大きいと僕は考えています。
僕も会員登録して利用していますが、登録時は3ヶ月間99円キャンペーンが実施されていたためとても元を取れています。
また、読み放題ということで、いま勉強している分野だけでなくちょっと興味がある言語などの本やITと関係がない本も気軽に読めるため大変重宝しています。
気になるという方は検討してみてはいかがでしょうか。
紙ベースが好きな方におすすめの本
中には電子書籍よりも通常の書籍が良いという方もいらっしゃるかと思います。
そのような方には、こちらの記事の後半で、入門者~初心者向けのイラストや図解が多い本を紹介していますので参考にしてみて下さい。
まとめ
この記事では、プログラミング言語だけを学習していて不安を感じてしまう原因、そしてその解決方法である多読学習についてお伝えしてきました。
最後に、記事のポイントを振り返ってみましょう。
周辺知識を知らず、プログラミングへの理解が表面的なため
- 最初の1冊は入門者~初心者向けの本を選ぶ
- まずはザっと目を通してイメージを掴み、それから読み通す
- 完璧に理解しようとしない
周辺知識を知らないことで、プログラミングへの理解が表面的なものになってしまいます。
そうすると、実際にアプリなどを作成する段階であたりを付けることができない、つまり自走することができない状況に陥ってしまいます。
つまり、
周辺知識をきちんと学び理解することが、プログラミングへの理解度を高め、応用力の向上に繋がっていきます。
僕は今回ご紹介した多読学習によって確実にプログラミングスキルが向上し、それだけではなくその後の学習効率も良くなりました。
いまでは新しい技術の情報に触れた際の理解スピードの高まりも感じており、多読とまで行かなくとも、周辺知識について学ぶ意義を大いに実感しています。
この記事が読者の皆様にとって参考になったなら大変嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
最後に、プログラミング学習に関するおすすめの記事をいくつかご紹介します。
ご興味のある方は是非ご覧ください。