
ChatGPTに聞けば何でも教えてくれるから、プログラミングの勉強って暗記しなくていいよね?
最近、こんな声をよく聞くようになりました。
確かに、AIツールを使えば、コードの書き方やエラーの解決方法をすぐに教えてもらえます。でも、それだけで本当にプログラマーとして成長できるでしょうか?
僕も最初は「AIに聞けば何でも解決できる!」と思って、とにかくコードをコピペして動かすことに集中していました。いわゆる最近流行りのバイブコーディングというものにドハマリしていました。
でも、実際に仕事で使うようになると、AIが教えてくれない「なぜそうなるのか?」の部分でつまずくことが多かったんです。
暗記重視の学習で失敗した僕の経験
最初の学習スタイル:とにかく暗記
僕は比較的最近、Reactを学び始めました。理由はバイブコーディングをしていて、フロントエンドの出力言語がReactである場合が多かったためです。「Reacが少しわかれば強みになるのでは」と単純すぎる発想で勉強を開始したんですね……。
ただ、Reactの学習を始めたばかりのときは、とにかく「動くコードを覚える」ことに集中していました。
- コンポーネントの書き方を暗記
- フックの構文を暗記
- API接続のコードを暗記



AIもあるし、「とにかく動けばOK!」という考えで、なぜそう書くのかを深く考えずに学習を進めていました。
暗記重視の限界を実感
でも、実際にアプリケーションを作ろうとした時、大きな壁にぶつかりました。
- 「なぜこの順番で書くのか?」が分からない
- 「この部分を変更したら何が起きるのか?」が予測できない
- ちょっとした変更でもエラーが続出
僕はAIが一般化し始める以前は、PHPを独学で習得して、実際にちょっとしたアプリを開発したりしていました。その頃の学習経験なんてすっかり放り捨ててしまい、AIに頼り切る癖がついてしまっていたんですね。



暗記だけでは応用力が身につかないことを痛感しました。新しい問題に直面した時、どう対処すればいいのかが全く分からなかったんです……。
AIツールを使った学習への転換
学習の質が劇的に変わった瞬間
Reactの学習にChatGPTやCursor(AIエージェントのひとつ)を導入するようになってから、学習の質が劇的に変わりました。
従来の暗記重視学習
- コードを丸暗記
- エラーメッセージの意味を理解しない
- 応用が効かない
AIツールを使った理解重視学習
- エラーの原因を「なぜ?」から理解
- コードの動作原理を深く学ぶ
- 応用力のある知識を身につける



AIツールは「答えを教えてくれる」だけでなく、「なぜそうなるのか?」を理解するための最高のツールになりました!
理解重視の学習ステップ
1. 概念の理解を最優先
- データがどのように流れるかを図で整理
- 各処理の目的と役割を明確にする
- なぜその方法が最適なのかを考える
具体例:Reactコンポーネントの処理
// ✕ …… 暗記重視:とにかく覚える
const UserList = ({ users }) => {
return (
<div>
{users.map(user => (
<UserCard key={user.id} user={user} />
))}
</div>
);
};
// ◎ …… 理解重視:なぜmapを使うのか?
// - 配列の各要素に対して同じコンポーネントを適用したい
// - 元の配列を変更せずに新しいJSX要素を作りたい
// - 可読性が高く、意図が明確
2. AIツールの適切な活用
- 生成されたコードの「なぜ?」を必ず確認
- 自分で説明できるまで深掘りする
- 異なるアプローチも試してみる
ChatGPTとの対話例
ケケンタ:「Reactでユーザーリストを表示するコンポーネントを教えてください」
ChatGPT:「users.map(user => ) を使います」
ケケンタ:「なぜmapを使うのですか?for文ではダメですか?」
ChatGPT:「mapは関数型プログラミングの考え方で…」



この「なぜ?」の質問が、理解を深めるための重要なポイントです!
3. 実践的な練習方法
小さなプロジェクトを自分で設計
- 要件を整理して設計図を描く
- 実装前に処理の流れを理解する
- 段階的に機能を追加していく
エラーを自分で解決する習慣
- エラーメッセージの意味を理解する
- デバッグの手順を身につける
- 問題解決の思考プロセスを鍛える
AI時代に求められる新しいスキル
プロンプトエンジニアリング
効果的な質問の仕方
- 具体的で明確な質問をする
- 段階的に理解を深める
- 複数の視点から確認する
良い質問の例
✕ …… 悪い質問:「Reactのコンポーネントを教えて」
◎ …… 良い質問:「Reactでコンポーネントを使って、ユーザーリストを年齢順に並び替えて表示する方法を教えてください。また、なぜその方法が効率的なのかも説明してください」
コードの評価・選択能力
AIが生成したコードの品質を見極める
- セキュリティ面での安全性
- パフォーマンスの最適性
- 可読性と保守性
AIは便利ですが、生成されたコードをそのまま使うのではなく、必ず自分で評価してから採用する習慣をつけましょう!
今すぐ始められる「3つ」のアクション
1. 現在の学習方法を見直す
チェックリスト
- 暗記に頼っていないかチェック
- 理解できている部分とそうでない部分を整理
- 応用力を試す機会を作っているか確認
2. AIツールを学習の補助として活用
ChatGPTの活用
- 概念の説明を求める
- 複数のアプローチを比較する
- エラーの原因を深掘りする
Cursorの活用
- コードの意図を理解する
- 異なる実装方法を提案してもらう
- ベストプラクティスを学ぶ
3. 理解度を測る習慣をつける
自己評価の方法
- 学んだ内容を自分で説明してみる
- 他人に教えるつもりで整理する
- 実際にプロジェクトで応用してみる



「暗記から理解へ」の転換は、あなたのプログラミング人生を大きく変えるはずです。今すぐ始めてみましょう!
よくある質問と回答
まとめ
AI時代のプログラミング学習では、「暗記」から「理解」への転換が重要です。
- 概念の理解を最優先にする
- AIツールを学習の補助として活用する
- 応用力を身につけることを意識する



理解重視の学習法に変えてから、僕のプログラミングスキルは格段に向上しました。あなたも今すぐ「暗記から理解へ」の転換を始めてみましょう!
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