この記事では、「プログラミングの習得が独学では難しい」と言われる理由についてお話をしていきます。
- プログラミングの習得は「独学では難しい」と言われる理由
- 結局どうすれば独学でもプログラミングを習得できるのか
- プログラミングを独学で学びたいけど「独学では難しい」と聞いて不安を抱えている人
- プログラミングとスクールのどちらを選ぶべきか悩んでいる人
先に結論を申し上げると、天才でなくとも独学でもプログラミングの習得は可能です。
しかし、スクールを利用する場合と比較して「ハードル」が跳ね上がることもまた事実です。
この記事では主に、その「ハードル」にあたる部分に焦点を当ててお話をしていきます。
また、よく独学とスクールが比較されますが、記事の後半ではおすすめの記事や独学とスクールを選ぶ際の簡単な判断基準にも触れていますので是非最後までご覧いただけると嬉しいです。
【結論】プログラミングの習得が「独学では難しい」と言われる理由
何故、「プログラミングを独学で習得するのは難しい」と言われてしまうのでしょうか。
その理由を一言で言うと
勉強を継続できないため
これに尽きます。
具体的にどういうこと…?
とお思いの方へ向けて、
「独学だとプログラミングの勉強を継続できず習得に至れない要因」を5つ
挙げたいと思います。
プログラミング学習を継続できない【5つ】の要因
プログラミングを習得するには、プログラミング言語そのもの以外に、データベースやネットワーク、サーバーなど非常に多くのことを勉強する必要があります。
それらを一朝一夕で身に付けることは、残念ながら天才ではない常人には難しいです。
僕自身のお話で恐縮ですが、プログラミングを習得したと言えるラインに到達するまでに、実に3年近くもの期間を費やしました。
※それでもまだまだ知識やスキル不足を痛感しており現在も日々勉強を継続しています。
この間、勉強を中断してしまったり、基本情報技術者試験のような資格の勉強やExcelなどにあてた時間もあるため、純粋なプログラミング学習としての期間ではないです。
しかし、それらを差し引いても最低1年以上は学習期間を要したのではないかと思います。
この期間を短いと感じるか長いと感じるかは人それぞれかと思います。
しかし、「独学でプログラミング習得は難しい」と言われてしまうのは、この年単位での学習期間を、独学では継続できない人が非常に多いためだと思われます。
プログラミングの挫折率が9割にものぼず要因を僕なりの経験に基づいて整理してみたところ、大きく5つ心当たりがありましたので、ここではそれについてお話をしていきます。
- 環境構築で詰む
- エラーが解消できない
- 学習難易度が高い
- 効率の良い学習順序が分かりづらい
- モチベーションが続かない
環境構築で詰む
プログラミングの学習を開始するにあたって、第一関門として待ち受けているのが環境構築です。
この環境構築が初心者の方にとってはある意味もっとも強敵です。
恐らく初めてプログラミング学習向けの環境構築を行う際には、本やネットの情報を参考にする場合が大半かと思います。
そこに記載されている手順通りに進めてスムーズに環境構築ができたなら良いのですが、そうならなかったときが大変です。
どういうことかと言うと、環境構築というのは自分が使用しているPCの環境やインストールしたプログラミング言語のバージョンに合わせて設定などを調整する必要があります。
しかし、初心者の方がいきなりそのようなことをできるはずもなく、多くの方がネット上を奔走することになります。
けれども自分に適した情報がどれなのかを判断することもままならないため、泥沼化していってしまい、最終的にプログラミング学習をスタートする前に挫折をしてしまうという流れです。
エラーを解消できない
前提として、ここでのエラーは「思った通りの挙動が再現できない状態」を指しています。
プログラミングはエラーの連続です。
JavaやPythonなどのプログラミング言語はもちろん、HTML/CSSなど習得が比較的容易と言われるマークアップ言語ですら、はじめは思った通りの挙動にならないことが多々あります。
前述した「環境構築」が上手くいかないというケースも、ある意味このエラーに該当すると言えます。
ある程度の知識やスキルが身に付いてくるとエラーを解消するあたりを付けられるようになってきます。
しかし、そのレベルに到達するまでの間、場合によっては解消できないエラーと遭遇することもあり、次第にモチベーションの維持が難しくなってきます。
学習難易度が高い
プログラミングを習得するまでには本当にたくさんの知識とスキルを勉強する必要があります。
学習すべき内容はプログラミング言語に限らず、例えばデータベースやネットワーク、Webアプリ開発がしたいならセキュリティ、また様々なツールの使用方法なども挙げられます。
そして、それらの内容は決して簡単とは言えず、難しいと感じる人の方が割合としては多いのではないかと思います。
独学でこれらを学習し切るにはそれ相応の時間と根気が必要です。
そのため、次第に勉強を継続することが難しくなり、挫折をしてしまう人が多くいることが考えられます。
効率の良い学習順序が分かりづらい
前述したように、プログラミング習得には非常に多くの知識とスキルの学習が必要です。
独学では、それらをどのような順序で学習をするのが良いのかが分かりづらく、非効率的な勉強をしてしまいがちです。
非効率な勉強と言っても、最終的にはそこで学んでいることはいずれ触れることになるため無駄ではありません。
しかし、そのような勉強の仕方をしていると、スキルが上達している実感を得づらいです。
これがまたモチベーションの減退に繋がってくるため、勉強の継続が難しくなってしまうのです。
モチベーションが続かない
ここまでお読み下さった方ならばすでにお察しの通り、独学でのプログラミング学習においてはモチベーションの維持が難しくなってしまう要因がいくつも存在します。
さらに、ここまでお伝えしてきた4項目に加えて、
独学は基本的にひとり、やるもやらないも自分次第
という状況が常につきまといます。
もう少し具体的に言うと、勉強をする環境に何らかの誘惑がある場合、それに負けてしまいプログラミング学習の習慣が身に付かないということです。
また、ここまで繰り返しお伝えしてきたように、プログラミング学習では本当の本当に多くのことを勉強しなければなりません。
そして、それが次第に実感を伴って分かり始めるのはプログラミング学習を開始して、少し経ってからであることが多いのではないかと思います。
その勉強量の多さに気が付いたとき、モチベーションが一気に低下して挫折してしまう可能性があります。
勉強が継続できれば独学でもプログラミングは習得可能。しかしスクールの方が効率は良い
ここまで、「独学でプログラミング習得は難しい」と言われる理由について、僕の経験に基づいてお話をしてきました。
しかし、冒頭でもお伝えしたように、プログラミングでの習得が無理と言われてしまう根本的な理由は「勉強が継続できないため」です。
逆に言えば
勉強を継続することができれば、プログラミング習得は独学でも可能
ということです。
しかし、スクールに通う場合と比較すると、どうしても時間はかかります。
その理由は
スクールでは相談や質問ができ、学習カリキュラムも予め用意されているため効率的にプログラミングを習得できる環境が整っているため
です。
これは、独学では本来挫折ポイントとなってしまう要因がスクールでは予め取り除かれており、途中で挫折してしまう可能性が激減するということでもあります。
前述させて頂いたように、僕自身もプログラミング以外の学習時間も含めてにはなってしまいますが、学習を開始してから合計で3年近くもの期間を費やしてきました。(僕は元々要領が良い方ではありませんが……)
しかも、その間には興味本位で余計な技術に手を出してしまうなど、余計な学習順序も多く踏んでしまっていたという自覚があります。
独学でプログラミングを習得しようと考えている方は、どうしても膨大な時間がかかるという点を覚悟した上で学習に臨んで頂くのがよいかと思われます。
こちらの記事では僕が実際にPHPを習得するまでに経た学習過程をご紹介しています。
ご興味のある方はぜひご覧下さい。
独学とスクールのどちらが向いているか?
端的に言うと「独学とスクールのどちらが向いているか?」の最も重要な判断基準は、習得までに時間がかかっても良いかどうかであると考えています。
例えば、プログラミング習得の目的が「転職」なら、時間と確実性を考慮し、スクールを選ぶべきだと思います。
逆に言うと、時間がかかっても良いということであれば、独学を選んでも問題は無いのかなと考えます。
これについては以下の記事で詳しくお伝えしていますのでご参考にして頂けますと幸いです。
まとめ
この記事では、プログラミング学習が継続できない5つの要因という観点から「独学でプログラミング習得は難しい」と言われてしまう理由についてお伝えしてきました。
- 環境構築で詰む
- エラーが解消できない
- 学習難易度が高い
- 効率の良い学習順序が分かりづらい
- モチベーションが続かない
独学では基本的に質問や相談できる相手がいません。
僕はこれまで本やネットを利用してどうにかプログラミング習得と言えるラインに到達できたと自負していますが、非常に非効率的な学習をしてきたという自覚があります。
その中で得られたものも多いですが、もし最短ルートでプログラミングを習得したいと考えているのであれば、スクールも視野に入れるのがオススメです。
独学とスクールのどちらが適しているかは人それぞれです。
しかし、スクールは金銭面や時間的制約などのハードルがある分、どちらを選ぶか決めきれない方も多いのではないかと思います。
以下の記事では独学とスクールの判断基準についてさらに詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
ただ、最後に改めてお伝えさせて頂きたいことは
プログラミングは天才でなくとも、独学でも習得可能です。決して無理ではありません。
そして、そのためにはただ1つ、勉強をコツコツ継続すること、仮に年単位の時間がかかっても継続すること、これだけが唯一欠かせません。
逆に言うと、それが出来さえすれば、プログラミングの習得は確実です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
この記事が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。