WordPressには「テンプレートタグ」という、プログラミング言語で言うところの「関数」が多数用意されています。
今回はその中でも比較的使用頻度が高いis_page()について詳しく解説していきます。
- WordPressの「テンプレートタグ」とは何か?
- 「条件分岐タグ」とは何か?
- is_page()とは何か?
- is_page()の使い方
- 主要な「条件分岐タグ」
WordPressで用意されている「テンプレートタグ」について
is_page()についてお伝えするまでに、まずは「テンプレートタグ」のことを簡単にご説明します。
- WordPressで用意されている「関数」のこと
- テンプレートタグは役割ごとにさらにいくつかの分類に分けられる
- is_page()はテンプレートタグの1種「条件分岐タグ」のひとつ
WordPressで用意されている「テンプレートタグ」を使用すると、例えば投稿記事のタイトルや投稿日、アイキャッチ画像などを簡単に取得することが可能です。
「テンプレートタグ」を使用することで効率よくWordPressテーマ制作ができる
「条件分岐タグ」について
テンプレートタグの1種に「条件分岐タグ」があります。
条件分岐……?
これまでにプログラミングを学ばれたことが無いという場合、もしかしたら「条件分岐」という言葉はあまり聞きなじみがないかもしれません。
条件分岐タグとは
現在のページの種類(「固定ページ」、「投稿ページ」、「アーカイブページ」など)を判定してくれるテンプレートタグです。
is_page()は「条件分岐タグ」に分類されるテンプレートタグ
is_page()について
本題の「is_page()」について詳しくお伝えします。
- is_page()の役割
- is_page()の使い方
is_page()の役割
is_page()の役割は以下の通りです。
現在のページが「固定ページかどうか」を判定する
例えば、「固定ページだけ背景色を変えたい」といった場合、functions.phpにis_page()を用いて処理を書くことでこれを実現できます。
is_page()の使い方
具体的には、is_page()のような条件分岐タグは以下のような形で使用します。
もっともベーシックな書き方
<?php
// 現在のページが「固定ページ」なら
if ( is_page() ) {
// この中の処理を実行する
}
?>
特定の固定ページのみ判定したい場合の書き方【3パターン】
<?php
// 現在のページが「ページID:『30』の固定ページ」なら
if ( is_page( 30 ) ) {
// この中の処理を実行する
}
// 現在のページが「タイトル:『サンプル』の固定ページ」なら
if ( is_page( 'サンプル' ) ) {
// この中の処理を実行する
}
// 現在のページが「ページスラッグ:『sample』の固定ページ」なら
if ( is_page( 'sample' ) ) {
// この中の処理を実行する
}
?>
複数の固定ページを判定したい場合
<?php
// 現在のページが、ページIDが25、またはタイトルが「サンプル」、またはスラッグが「sample02」の個別ページなら
if ( is_page( array( 25, 'サンプル', 'sample02' ) ) {
// この中の処理を実行する
}
?>
複数の固定ページを判定したい場合は、「ページID」、「タイトル」、「スラッグ」を混ぜ合わせて使用することも可能です。
固定ページ以外で処理を実行したい場合
<?php
// 現在のページが「固定ページ」でなければ
if ( ! is_page() ) {
// この中の処理を実行する
}
?>
その他の主要な「条件分岐タグ」
is_page()については以上になりますが、WordPressには他にもいくつか主要な「条件分岐タグ」があるため、そちらをご紹介します。
使い方はどれもis_page()と同じです!
条件分岐タグ | 判定対象のページ |
---|---|
is_front_page | トップページ |
is_home | 投稿一覧ページ |
is_single | 投稿個別ページ |
is_category | カテゴリーページ |
is_tag | タグページ |
is_archive | 一覧ページ |
まとめ
以上がWordPressテンプレートタグのひとつ「is_page()」の解説でした。
WordPressテーマを制作する上で、テンプレートタグの使用は避けられません。
むしろより多くのテンプレートタグの存在を何となくでも良いので把握しておくと、余計な処理を記述してしまう事態を回避できます。
また、functions.phpを使用して既存テーマをカスタマイズする際にも、条件分岐タグを活用する機会はたくさんあるかと思います。
この記事が少しでもWordPressへの理解に繋がったなら何よりです。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。
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