WordPressを利用しているとheadタグにソースコードを追加する必要が出てくることがあります。
例えば、JavaScriptライブラリを新たに導入したいときなどです。
「headタグにソースコードを追加する方法」はいくつかありますが、今回はその中でも最も確実で安全な方法であるfunctions.phpを使用する方法をご紹介します。
WordPressでfunctions.phpを使用して
headタグに任意のソースコードを追加する方法
WordPressでheadタグにソースコードを追加する主な方法
まず、WordPressでheadタグにソースコードを追加する主な方法は大きく分けて次の3つです。
- header.php内に直接ソースコードを追加する
- テーマの機能を使用する
- functions.phpを使用する
今回ご紹介するのは、③のfunctions.phpを使用する方法です。
① と ② を採用しない理由
- ①header.php内に直接ソースコードを追加する
-
- テーマの更新によってカスタマイズ内容が消えてしまうため
- 子テーマのheader.phpを使用してテーマ更新による上書きを防止したとしても、今度はテーマの更新内容がサイトに反映されなくなってしまうため(子テーマの内容が優先されてしまうため)=セキュリティリスクが高まる
- ②テーマの機能を使用する
-
- テーマごとに機能の有無が異なり、汎用性が低いため
【解説】functions.phpを使用してheadタグへソースコードを追加する
子テーマのfunctions.phpに記述する処理
// head内にカスタム用のコードを追加する
function my_headinputtags() {
$headinputtag = <<<EOM
<!-- 「EOM」で挟まれている行内にheadに表示させたいソースコードを記述する -->
EOM;
echo $headinputtag;
}
add_action( 'wp_head', 'my_headinputtags', 99);
具体例
// head内にカスタム用のコードを追加する
function my_headinputtags() {
$headinputtag = <<<EOM
<script src="https://kekenta-it-blog.com/wp-content/themes/sampleTheme/js/sample.js"></script>
EOM;
echo $headinputtag;
}
add_action( 'wp_head', 'my_headinputtags', 99);
functions.phpに上記のようにコードを追加するだけで、「EOM」に挟まれた行のソースコードがheadタグ内に挿入されます。
functions.phpの編集方法がご不明な場合は、こちらの記事をご覧ください
使用時の注意点
今回の方法を用いる際は
functions.phpはWordPressにとって最重要ファイルのひとつです。
万が一、書き間違いがあった場合、WordPressへアクセスすることができなくなります。
そのような事態に備えて、functions.phpを編集する前には必ずバックアップを取るようにしましょう。
そうすることで、もしも書き間違いが発生してWordPressへアクセスできなくなっても、バックアップしておいたファイルをアップロードし直すだけでサイトを復旧することができます。
functions.phpを使用して適切なカスタマイズをしよう
WordPressの性質のひとつに、親テーマの内容は子テーマで上書きできるというものがあります。
これによって部分的なカスタマイズが容易となってはいるものの、直接header.phpやfooter.phpをカスタマイズしてしまうと、テーマが更新されたときにその更新内容がサイトに反映されず、セキュリティリスクが高まる危険性があります。
(テーマの更新はセキュリティ対策によるものも多いため)
そこでfunctions.phpを使用することにより、テーマの更新内容が常にサイトへ反映される状態を維持しつつも、部分的なカスタマイズを行うことが可能です。
慣れない内はfunctions.phpを扱うことに抵抗があるかと思いますが、しっかりバックアップを取ってから作業を行うことで、いざというときのサイト復旧もスムーズに対応できます。
僕もfunctions.phpの扱いはだいぶ慣れていますが、それでもバックアップは必ず取るようにしています。
(「万が一」が本当に恐ろしいので……)
いざというときの対処方法さえきちんと理解していれば、functions.phpのカスタマイズも恐れる必要はありません。
僕は以下のような書籍でWordPressのカスタマイズ方法を学んできました。
よろしければ参考にしてみて下さい。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
また別の記事でお会いできれば光栄です。
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