- 本はいらないという情報がたくさん出てくるけど本当にそうなの?
- 本が好きだから本も活用したいんだけど……。
- 本で勉強するメリットは?
このようにお考えの方に向けて、この記事では、以下の2点についてお伝えしていきます。
- プログラミング学習で本当に本はいらないのか?
- プログラミングを本で学習するメリット・デメリット
この記事を読むことで「本はいらない」という言葉の本当の意味が分かります!
プログラミング学習で「本はいらない?」への答え
結論から申し上げますと、
初めてプログラミングを学習する初心者の方に本はいらない(というより不適切)
というのが答えになります。
なんだか中途半端な結論ですね…
と思われた方もいるかと思います。
このような結論となる理由は、分かりやすく言うと下手に本で学習をすると挫折しやすくなるためです。
これは僕自身の経験談でもあるのですが、プログラミングを本で学ぶ場合、実際の動きがイメージしづらい状態で基礎文法を頭からひとつずつ学んでいくことになります。
そうすると、その方の性格によるところもありますが、途中で勉強自体がつまらなくなりがちです。
また、本で学習するとなった場合、初心者の方が一発目に取り組むことになるのは、かの有名な「Hello World」を出力する……
ことではなく、いわゆる環境構築です。
環境構築のことを詳しく書いている本というのは意外と少なく、結局は自分でネット上で調べることになるケースがそれなりにあります。
しかし、構築するべき環境は、その本で扱う言語のバージョンに合わせる必要があるなど、学習者の状況によって微妙に変わる場合があります。
そして
環境構築が上手くいかない……。
勉強が始められない……。
という状況に陥り、学習開始前に挫折するという事態になりかねません。
これが先述した結論「いらない(というより不適切)」の理由です。
したがって、初めてプログラミングを学ぶという方は、まずは動画やWebサービスを通じてプログラミングのイメージを掴むところから入ることをおすすめします。
ちなみに僕は初めての言語として選んだHTMLはprogateで学習し、その後のPHPなどの言語は本を使うというスタイルでプログラミングを学ぶことが多かったです。ただ、PHPの基礎文法はprogateで学習した方が効率が良かったかも、と感じています。ご参考になれば幸いです!
本でプログラミングを学習するメリット・デメリット
とは言え、本でプログラミングを学習することにもメリットがあります。
初心者の方が最初の教材として本を選ぶ際には、挫折対策の意味で、あくまでも本はサブ教材であることを念頭に置く必要がありますが、上手に使うことで効率的に学習を進めることが可能です。
また、初心者から中級者を目指すのであれば、本を通してIT技術の深い知見を学ぶなど、むしろ本は必須教材となります。
Qiitaなどの技術ブログでおすすめの書籍を紹介されている方がいらっしゃるように、日々ITスキルの向上に励んでいる方は1年を通してたくさんの技術書を読まれています。
メリット
本でプログラミングを学習するメリットがこちらです。
- 体系的に学べる
- ネット環境が無くても勉強できる
- 自分のレベルに適した教材が探しやすい
- パラパラめくれるため学習内容全体が俯瞰しやすい
- 勉強を開始するハードルが下がる
体系的に学べる
プログラミングを習得するためには勉強するべきことが本当にたくさんあり、それらを自力でまとめようとすると中々大変です。
しかし、本ではすでにそれらの情報がしっかりとまとめられているため、必要な知識・スキルを体系的に学ぶことが可能です。
これは独学でプログラミングを習得したいという方にとっては大きなメリットだと思います。
体系的に学ぶことで知識に抜けが生じにくく、いざアプリを作成するとなったとき「知らないせいで効率が下がる」ということが起こりづらくなります!
ネット環境が無くても勉強できる
プログラミングを学ぶこと自体は、最悪ネット環境が無くても可能です。
ただし、調べものも出来ず、Webサービスや動画も利用できない状況と考えれば、ろくに勉強が進まないことも容易に想像がつきます。
本であればネットは無関係のため、例えば外出先で勉強するということも可能です。
パソコンと本が置ければネット環境に縛られず好きなところで勉強できる点もメリットの1つです。
自分のレベルに適した教材が探しやすい
プログラミング学習において、自分のレベルに適した教材を使用することはある意味もっとも重要です。
何故なら、自分のレベル以上の教材の場合、そもそも前提知識が不足しており理解することがままならないためです。それにより時間がかかるばかりか学習効率が低下してしまいます。
そのため教材選びが大切になってくるのですが、本であれば実際にパラパラと中身を見て「自分にとって分かりやすいか」、「難しすぎないか」というレベル感が判断しやすいです。
パラパラめくれるため学習内容全体が俯瞰しやすい
動画などデジタル媒体の場合、アナログである本と比較してコンテンツの前後へのアクセス性が低いです。
例えば動画のシークバーで任意の時間まで飛んでも、閲覧できるのはあくまで時間ベースであり、一度に確認できる情報量が僅かなため内容がわかりづらいです。
一方、本の場合はパラパラとめくることでその先の学習内容がパッと目に入るため、学習内容の全体像が俯瞰しやすいというメリットがあります。
そして物理的に前後のページへのアクセス性が高いため、振り返りもしやすいです。
勉強を開始するハードルが下がる
パソコンで勉強をする場合、電源を付け、ブラウザを立ち上げ、コンテンツサイトを開くという風にいくつか手順を踏む必要があります。
本であればしおりを挟んでいるところを開くだけで前回の続きから勉強を再開することができます。
私事で恐縮ですが、僕は料理をしていてちょっと待ち時間ができたときなど、本をパッと開いて台所で立ち読みすることがよくあります。このように僅かな時間で勉強のオンオフを切り替えられるため、ハードルが下がるという点も本の大きなメリットだと考えています。
デメリット
ここまで本で勉強するメリットをお伝えしてきましたが、その一方で本でプログラミングを学習することにはデメリットもあります。
- 初心者の方は環境構築で詰む可能性がある
- 買うごとにお金がかかる
- ブックスタンドが無いとサンプルコードが打ちづらい
- 動きが無い分、イメージが掴みづらい可能性がある
- 本によっては大きすぎて外での使用に適さない
初心者の方は環境構築で詰む可能性がある
先ほどお伝えしたように、初心者の方にとっての最大のデメリットが環境構築で詰む可能性があることです。
環境構築がスムーズにできれば良いのですが、そうでない場合は挫折に直結してしまう恐れがあります。
初心者の方が本で学習する際は、あくまでサブ教材として利用することをおすすめします。
逆に言うと、環境構築を必要としない、例えばサーバーやネットワークなど周辺知識に関する本であればこのデメリットは発生しません。
こちらの記事では周辺知識を学ぶ意義についてお伝えしているためご興味のある方は是非ご覧頂ければと思います。
買うごとにお金がかかる
本は、学びたい内容ごとに購入する必要があります。
そして技術書の大半が1冊2,000~3,000円以上と、決して安くはありません。
僕もこれまでに技術書は何十冊と購入してきましたが、総額のことはなるべく考えないようにしています……。
もしも書籍代が気になるという方は、読める本は限られますが、以下の記事でもご紹介している多読学習と相性が良いKindle Unlimitedがおすすめです。
また、限られると言っても技術書はそれなりに数が揃っているため、初心者の方が基本的な知識を学ぶ上ではまったく困らないのではないかと思います。
ブックスタンドが無いとサンプルコードが打ちづらい
こちらはブックスタンドがあれば解消できるデメリットではありますが、無いとサンプルコードが打ちづらいため勉強効率に多大な悪影響があります。
僕は本を開きながら勉強する際は、スペースもほとんど取らないブッククリップを活用していますが、自立性を求めるのであれば、やはりブックスタンドを用意するのが望ましいかと思います。
動きが無い分、イメージが掴みづらい可能性がある
記事の最初の方でさらっと触れた内容ですが、本では動きが無い分イメージが掴みづらい場合があります。
特にプログラミングを学び始めたばかりの頃というのは、初めて触れる概念が非常に多いためイメージしづらいということが頻繁に起こります。
こちらも本でプログラミングを学ぶデメリットの1つと言えます。
本によっては大きすぎて外での使用に適さない
メリットの1つに「ネット環境が無くても勉強できる」とお伝えしましたが、本のサイズによっては外で勉強するのには適さない場合があります。
例えば以下の書籍「PHP本格入門(上)」は、僕が実際にPHPを習得する際に使用したものなのですが、サイズとしては辞書のように分厚く、縦・横幅ともに大きいため外に持ち出したことはほぼありません。
このように、「ネット環境が無くても勉強できる」というメリットを覆されてしまう場合もあるため、外での使用も考えている方は本のサイズ感にも注意することをおすすめします。
気軽に色々な技術書が読みたいならKindke Unlimitedがおすすめ
ここまで本でプログラミングを学ぶメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
本も一長一短であることがお分かりいただけたかと思いますが、恐らくこの記事をご覧下さった方の中には、本での学習に興味を持たれている方も多いのではないかと思います。
そのような方におすすめなのがKindle Unlimitedです。
意外に思う方もいるかもしれませんが、Kindle Unlimitedで読むことが可能なIT技術関連の本はたくさんあります。
さすがに紙ベースの本すべてというわけにはいかず、中には追加購入が必要になってしまうものもそれなりにありますが、気になった本を自宅にいながらも立ち読み感覚で気軽に覗ける点が個人的にとても気に入っています。
Kindle Unlimitedには現在ももちろん登録済みで、外出先でちょっと時間が空いてしまったときや、IT技術の色々なジャンルの書籍を乱読したいときにパッと開いて読むことができて大変重宝しております。
タブレットが無いと読みづらい本もあるのが難点ですが、Kindle向けに書かれた技術書も多くあり、そうしたものはスマホでも問題なく読むことが可能です。
Kindle Unlimitedには1ヶ月間無料体験もあるので、気になるという方は一度試してみてはいかがでしょうか。
Kindle Unlimitedのお申し込みは下記のボタンから可能となっています。
【まとめ】初心者の先を目指すなら本は必須
この記事では、初めてプログラミングを学ぶのであれば本はいらない(不適切)である理由に加え、
本でプログラミングを学習するメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
- 体系的に学べる
- ネット環境が無くても勉強できる
- 自分のレベルに適した教材が探しやすい
- パラパラめくれるため学習内容全体が俯瞰しやすい
- 勉強を開始するハードルが下がる
- 初心者の方は環境構築で詰む可能性がある
- 買うごとにお金がかかる
- ブックスタンドが無いとサンプルコードが打ちづらい
- 動きが無い分、イメージが掴みづらい可能性がある
- 本によっては大きすぎて外での使用に適さない
初めてプログラミングを学習するのであれば、確かに本は必要ありません。
しかし、基礎学習を進めていく中でプログラミングの楽しさに気が付き、さらに深い知識を得たいと感じたときにはむしろ本は必須となってきます。
また、実際に何かを開発するとなった際にも、リーダブルコードやWebアプリに関心があるならWebを支える技術といった、長年IT技術者に支持され続けている読むべき本があります。
本はすべての学習過程において不要ということではなく、必要なときに上手く活用することで、スキルを効率的に磨いていくことができるということですね。
どうしても疲れてしまって椅子に座ってパソコンに向かうのが難しい日は、ベッドで横になって本をパラパラ眺めるという学習の仕方も個人的に良いと思っています。
プログラミングは学ぶべきことが多すぎるので、まずはコツコツと勉強が続けられる環境を整えることも大切です。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
この記事が参考になったなら幸いです。